前回のブログで、歌に感情表現を入れる方法を書きました
今回もバラードを歌うテクニックをご紹介します
それは歌のダイナミクス(強弱)のつけ方です
ダイナミクスとは「ダイナミックに(力強く)歌う」という意味ではありません
「小さい声から大きな声までの差」がダイナミクスです
この差が大きいと「ダイナミクスが大きい」という事です
なので、ずっと大きい声で歌っても「ダイナミクスが小さい」です
ずっと小さい声で歌っても「ダイナミクスが小さい」です
バラードは「最初は静かに歌ってサビで大きくなる」というのが定番です
あと、「1番のAメロ」よりも「2番のAメロ」の方が大きくなる傾向があります
ボリュームをパーセンテージで表すと
1番 Aメロ(50%)→Bメロ(60%)→サビ(80%)
2番 Aメロ(60%)→Bメロ(70%)→サビ(90%)
Cメロ(80%)→ラスト大サビ(100%)
曲によって違いますが、だいたいこんな感じですよね
エアロスミスのミスアシングなんかは最後にシャウトして120%くらい出してます
静かに歌うときは、大きく歌うときよりも息を吐く量が増えます
なぜなら声帯閉鎖が弱くなるからです。詳しくは→こちら
呼吸を少なくしてボリュームを下げるのではなく、声帯閉鎖を弱めたり、口の開きを小さくしたりして、ボリュームを下げる技術が必要です
呼吸を少なくすると「ボソボソ歌ってる」感じになります
なので、呼吸をしっかり吐くという意識は常に必要です。静かに歌う部分でも油断しないこと
特にAメロでコケると、「初対面の第一印象で失敗する」みたいな感じになって、後で挽回するのが大変になります
「俺はサビで大声を出せるからAメロはどうでもいい」とか考えないように
あとは、マイクとの距離である程度ダイナミクスを調整できますが、マイクの特性によってだいぶ変わってくるので難しいです
初心者は一定の距離で歌ったほうが無難かもしれません
バンドにおいて大事なのは、周りの楽器も曲の展開に合わせて強弱をつけることです
1番と2番ではドラムやベースの強さが変わったり、2番になったらキーボードが厚みのある音を入れてきたり、サビではギターがオーバードライブ入れたり・・・などなど
ボーカルもそれを聞いて、回りの楽器に合わせて強弱をつけるようにしましょう