ボイトレの指導方法。感覚派と理論派

ボイトレにはいろんな指導方法やメソッドがあります
先生によっても違うのですが、感覚派理論派みたいなジャンルがあります

感覚派の先生は、「声を頭に響かせるように」「声を後頭部に響かせるように」「頭の上の風船を割るように声を出す」みたいなイメージ的な教え方が多いです

理論派の先生はそもそも少ないんですが、「喉仏を下げるように」「声帯の閉鎖を弱めるように」「口の形を横に広げるように」と具体的な身体部位の説明が多いです

どちらが良いかは生徒にもよるし、状況によって両方の指導方法を使い分けるのが一番だと思います

ただ問題は、教えている先生が生徒のどういう部分を見てるのか?ということです
感覚派の先生の多くは、イメージだけを伝えて、良い声が出たら「それそれ」みたいな感じです
理論派の先生は、生徒の発声状態がどうなのか細かく分析して、それに対して具体的に改善方法を言います。
ただし、「喉仏を下げて」と言っても伝わらない場合は、「鼻よりも後頭部に響かせる感覚で」とか「胸に響かせる感覚で」と抽象的なイメージの言葉を使うことがあります
それで喉仏が下がればOKということです
しかし感覚派の先生だと、喉仏をそもそも見てない人が多いんですよ
「後頭部に響かせるようにして」と言って、ひたすら声を出させて、良い声が出たらOK!という感じなんです(まぁ先生によって色々ですけど)

すると生徒は、「何をどうすればOKと言われるんだろう?」と疑問が残るわけです。漠然と「今の感覚を忘れないようにしよう」と思うだけです
理論派の先生だと、「いまちゃんと喉仏が下がって声が出たんでOKです」と具体的に教えてくれます

これって野球のバッティングに例えて言うなら、、、
「バット振って100m玉が飛んだら良いバッティングだ。やってみろ」
カキーン!
「100m飛んだな!OK!その感覚を忘れるなよ!」
みたいな教え方です・・・長島茂雄みたいな感じですよね
普通のバッティングコーチなら、下半身の使い方、腰の回転、肘の位置などを細かく教えるわけです

リハビリでの治療もそうですけど、「これ本当に病院の治療が効いて治ったのかな?ただ単に自然治癒する過程で病院に通ってただけじゃ?」みたいな事があります
ボイトレも、本当に指導が効いたのか?単に何度も声を出してる中でコツを掴んだのか?が判断つかない場合があります
良い指導を受けると1発で発声が改善します。「悪い原因はコレだったのか!」みたいな感覚です

感覚派にも理論派にも言えることですが、最終的に大事なのは「ツール(ドリル)」があるか?です
言葉で説明するんじゃなくて、正しいフォームにするための反復練習をさせるってことです。
例えば、呼吸が弱い人にリップロールをやらせたり
声帯閉鎖が強すぎる人に「フ~フ~」というフクロウみたいな声で歌わせたり
喉仏が上がりやすい人に「ぐぉ~ぐぉ~」みたいな喉仏が下がりやすい言葉で歌わせたり

生徒の改善点を見つけて、その悪いクセを改善させるツールをたくさん持っているかが重要だと思います
声帯閉鎖が強い人に「喉の力抜いて!」と言うだけなら誰でもできます

で、その改善点を正しく見つけるのに、正しい発声の仕組みを勉強しないと間違いが起こります
正直、ボイトレの先生は、身体の知識、発声・発音の科学的な理論をほとんど知らない人が多いです
レッスンを受けていて「それって解剖や講音の理論から言うとおかしいんだけどなぁ」と思うことが多々あります

ちゃんとした資格みたいにカリキュラムが統一されてないんで、それぞれの流派で独学でやってるのも問題だと思います
まぁリハビリの世界は国家資格で統一されてても、変な考えの先生が何人もいますけどね
(Θ_Θ;)

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