筋トレはボイトレに効果あるか?腹横筋の話

筋トレはボイトレに効果があるのか?
結論を先に言うと、ほとんどありません
ボイトレやりながらジムで筋トレして、2年で12キロ筋肉を増やした私が言うんだから間違いありません(^^;)
まぁ体幹(胴体)は筋力あったほうが良いですけど、胸とか肩とかの筋肉は発声には関係しません

声帯の周りの筋肉はパワーは必要ありません。それよりも「自在に動かせるか?」「緻密な調整ができるか?」が重要です

あえて歌のために筋トレするとしたら、息を吐くための筋肉を鍛えると良いでしょう
一番は腹横筋(ふくおうきん)、あと腹筋、腹斜筋です
※腹式呼吸の記事でも解説しましたが、パワーで大量の息を吐く訳ではありません。一定の量を安定して吐くための筋肉です。腹式呼吸の詳しくは→こちら

腹横筋はインナーマッスルで、腹筋の内側にあります
腹筋は身体の正面だけですが、腹横筋は腹から背中までグルッと1周してます

ボイトレで「背中を意識する」ってのは、この腹横筋のことです
「歌うには背中の筋肉が大事」とか言われますが、背骨に付着する脊柱起立筋や、肩甲骨の間の菱形筋なんかは、たいして歌に関係ありません
やたらと背中を意識して筋肉に力を入れる人もいますが、無駄に疲れて自然な声が出なくなります。詳しくは→歌うときの姿勢について

腹横筋の構造を頭に入れて、よけいな部分に力を入れないようにします
歌うときは、息を吐きながら少しずつウエスト全体が絞られるような感じです
正面だけじゃなく、側面~腰あたりまで絞る感じです
くれぐれも無駄に力を入れる必要はありません。必要最低限で絞れば十分です

身体の正面の「腹筋」にやたら力を入れて、ボディブローに耐えるような状態で歌うのは間違いです
それは息を吐くのに関係ない力の入れ方だからです
ボディブローに耐えてる時って、力をグッと入れて外側を固くしてるだけで、内部は絞られてません。なので腹圧はあまり変化しません
正しくは、腹を軽く凹ませて、ウエスト全体を細く絞って、腹圧を上げるのです

腹筋よりも腹横筋が大事なんですが、そこまでガチガチに鍛える必要はないです
リップロールが安定して出来るくらいの「吐く力」があれば十分です

ただし・・・デスボイス(仮声帯発声)をやるとしたら、初心者のうちは息を吐くパワーが必要になるかもしれません(慣れるとデスボイスもパワー不要になる)
まぁ普通の人はハードコアやデスメタルなんて歌う機会は無いと思うので、筋トレは頑張り過ぎなくて良いと思われます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です