【動画付】喉仏と口で音質をコントロールする

動画を追加しました

前回の記事の続きになります。今回は実践的な話です

喉仏と口の動きで音質をコントロールする話です
このブログで何度も書いてますが、音質とは音程ではありません
簡単に言えば、声が明るいか暗いかという事です

喉仏
上げると高音が強調、下げると低音が強調
上げると明瞭な声、下げると「まろやか」声
上げすぎると苦しそうに聞こえる、下げると余裕を感じる
上げすぎると喉頭蓋が閉じて喉が絞まる(ハイ・ラリンクス)
下げすぎても不自然な発声(オペラみたい)になる(ロウ・ラリンクス)

口の形
横に広げると高音が強調、縦に広げる(唇を伸ばす)と低音が強調
横に広げると明瞭な声、縦に広げる(唇を伸ばす)と「まろやか」声
大きく開けたほうがボリュームが出るが、音程によっては開けすぎると音がボヤケる場合がある
そもそも口は発音するために動かなければならないので、大きく開けたままキープすると滑舌が変になってしまう(これもオペラみたいになってしまう)
私的には喉仏のポジションのほうが重要だと思うので、口は自然な形にして、喉仏中心で音質調整します

舌の位置
舌が前に出ると明瞭な声、後ろに下がると「まろやか」声
ただし、舌が音質に与える影響は小さいですし、言葉を発音するのに一定の形をキープするのは不可能なので、あまり気にしないでOKです

あと鼻腔共鳴や軟口蓋はほぼ無視してOKです→詳しくはこちら

これらをどうコントロールするかは個人の自由です
その人の持っている元々の声質にもよるし、どういうジャンルを歌うかにもよります

私の場合は地声がハイラリぎみなので、喉仏は中間のまま動かさないようにしてます
裏声は「ハイラリぎみ&口は大きく開かない」ほうがキレイに響きます
ベルティング(地声に近い強いハイトーン)はハイラリにならないよう、喉仏をガッチリ下げるようにしてます

ところが、喉仏を動かせない人がけっこういます
特に女性に多いですが、男性にもいます
ハミングで振動の位置を上から下と変えてみる練習が良いかもしれません

ちなみにボイトレで言う「声の方向」とは、たいてい喉仏のコントロールのことを言っています
喉仏を上げると喉の響くスペースが狭くなり、口腔に主に響く
すると口腔の振動が鼻まで伝わり、声が前に飛んでる感じがする
逆に喉仏を下げると、喉に響くので、声が奥で響く感じがする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です