シャウト解説の動画を追加しました
今回のシャウト練習は喉のコンディションに注意しながら行ってください
1日にやる限度は5分程度にしましょう
当日は大丈夫でも次の日に声帯が痛くなる場合があります
さて、シャウトと言いましても、いろんな種類があります
簡単に分類すると
A、地声で出せない高音を出すか?
B、地声で出せる範囲の音域なのか?
Aを分類すると
A1、声帯閉鎖を強めて出すのか?
A2、声帯閉鎖を弱めて出すのか?
Bを分類すると
B1、声を枯らした感じか?
B2、がなり声か?
B3、仮声帯発声か?
これらを全部使う必要はないのですが、どう声帯をコントロールすれば自分の求めるシャウトが出せるのか?を考える必要があります
声帯閉鎖って何?という方はこちらを読んでください
一般的にA1の「声帯閉鎖を強める高音シャウト」はあまり使いません。上記の動画の4:03から悪い例としてやってますので、見てください
B2も特定のジャンルで使いますが、特に技術解説するようなものじゃありません
B3の仮声帯発声は先日詳しく書きました→こちら
今回は声帯閉鎖を弱めて出すA2とB1を解説します
A2はヘヴィメタルやロックの「イェェ~!」というハイトーンシャウトです
B1は猪木の「元気ですか~~!」や、尾崎の「盗んだバイクで走り出すぅ!」みたいな感じです
イェェ~!はハイトーンですので地声じゃ出ません。いわゆるヘッドボイスという裏声がベースになります
北斗の拳のケンシロウの「あたたたた!」がヘッドボイスです
「あたたた~!」の「た~~!」をおもいっきり出すのがシャウトです
これで十分シャウトになるんですが、私の場合は迫力を出すために、もうちょっと地声に近づけます。裏声に近づけると迫力が無くなるので
以前の記事に書いた練習を参考にして、ヘッドボイスから少しだけ声帯閉鎖を強めて、地声に降りれる練習をしましょう
完全な地声でシャウトすると危険ですので、ヘッドボイスからほんの少しだけ声帯を閉鎖する感じです
※この練習は、ボリュームを出さなくても練習できますので、いきなり大きい声でやらないようにしましょう
(ここまでの内容は、上記のYOUTUBE動画でやってます。↓の内容はそのうち動画を追加します)
次はB1の「元気ですか~!」系のシャウトの出し方です
これはハイトーンではないので、地声の音域で出します
少し枯れた声で叫ぶと「一生懸命に声出してる」って感じがして、感情がこもります
この枯れた声の再現はファルセットで行います
図書館でヒソヒソ話している声がファルセットです
声帯閉鎖が弱く、声帯が開いてほとんど振動せずに、息が多く漏れてる状態です
しかしこれでは声にパワーが出ません
なので、ヒソヒソ声から、だんだんと地声に近づけてみてください
あるいは逆に、地声からだんだんとヒソヒソ声に近づけてください
すると、地声からチョットだけ弛めた状態で、声が枯れたようなテイストが出ませんか?
これも最初は大きなボリュームを出さないでください。慣れてきたらボリュームを上げます
ファルセットは喉が乾燥したりして、意外に負担がかかる事があるようです
これも長い時間練習しないようにしましょう