非整数次倍音の歌手は誰?

前回の話の続きです
倍音には整数次倍音と非整数次倍音(ノイズ混じりの声)がある。と前回に書きました

整数次倍音:力強い、頼りがいがある、ハッキリした声
非整数次倍音:味がある、親しみやすい、ハスキーボイス

ザックリ書くとこんな感じです
非整数倍音は耳障りなノイズを出してる声もあるので、全部が良いとは言えません

前回も書きましたが、B’zやTMレボリューションなんかは力強い整数倍音です
っていうか、だいたい整数倍音の歌手が多いと思います
ちなみに私の声も整数倍音が強いパワー系なので、逆に「味のある声」に憧れます

ノイズ混じりのハスキーボイスの代表と言えばスティーブン・タイラー。ラウドネスの二井原実とか
演歌だと森伸一。その息子のTAKAは整数のパワーもそこそこあって、さらにハスキー要素もあるオイシイ声
私の好きなスティーブ・ペリーも「整数のパワー&ハスキー要素」をミックスした声です
非整数の歌手は他にもブルース・スプリングスティーン、ブライアン・アダムス、リッチー・コッツェン、デヴィッド・ギルモア、ケニー・ロギンスとか・・・全部私の趣味ですが、みな味のある良い声をしてます(かと言って、ノイズが混じりすぎると天龍源一郎みたいになって、普通の歌に使えない声になってしまいます)

クラシックやオペラだと、ハスキーな声は悪い声に分類されますが、ロックやR&Bにはマッチします

この人たちは何でノイズ混じりの良い声を出すのでしょうか?
簡単な話です。元々そういう声だからです
以前も話しましたが、スティーブン・タイラーもTAKAも、普段のインタビューから「あの声」なんですよね
声帯閉鎖が弱いのか?声帯表面の状態が悪いのか?ノイズが混じるってのは声帯の健康的には悪い場合が多いです

「声帯から上の共鳴でノイズを作るんだ」って言う人もいますが、だぶん共鳴だと良いノイズは乗らないと思うんですよね・・・私の経験上ですが
声帯と仮声帯の使い方がポイントになると思います

次回は「ノイズを声に乗せる方法」です

整数次倍音・非整数次倍音での声質の変化

さて、今日は「倍音」と「声質」についての話です
以前スペクトラム・アナライザーエンハンサーの記事で、「倍音(ばいおん)」の話をしました

倍音というのは、元の基音に重なるようにして、その音より高い周波数の音が出ることです
例えばA3の音程を「あ~~」と出したとき
2倍の周波数の2倍音(1オクターブ上のA4)
3倍音(A4の上のE5)
4倍音(さらにその上のA5)
さらに5倍音6倍音・・・と次々と重なって音が出ることです
整数の倍音が出てるので「整数次倍音」と言います

こんな話をすると「すげぇ!どうやったら倍音を出せるんですか?」と言う人もいますが、普通に声を出すだけで倍音は出ます
人間の声は元々倍音が含まれいます
倍音がない音は「プー」とか「ピー」という電子音になります

裏声よりも地声のほうが倍音は多く出ます
以下の画像は330Hzの音を地声と裏声で出した波形です
普通に「あ~~」と声を出しただけです

どちらの波形も330が基本になって、その倍の660、990、1320、1650と倍音の山が出てますが、裏声は倍音の山が小さくなってますね
これが地声と裏声の声の厚みの差です

さて、次の波形を見てください
同じ330Hzの地声ですが、喉仏を極端に下げて声を出してます

同じ地声なのに、4つ目の山から極端に小さくなってますね
これは喉仏を極端に下げて、共鳴を低音重視にしたため、高域が削られたのです
(音程は330Hzのままで、音質だけが変わる)
330Hz~1KHz(1000Hz)までの周波数はよく出てますが、1K以降の音が弱くなってます(ちなみにパワーあるハイトーンを出すなら1K~4Kの帯域が超重要)

喉仏の上げ&下げ、どっちが悪いという事ではなくて、曲によって音質を使い分けようという事です
合唱を歌うときや、まろやかにバラードを歌いたいなら喉仏を下げ
明るい曲でハイトーン効かせたいなら、喉仏を普通の位置、もしくは少し上げたポジションにすると良いです(喉仏のコントロールは→こちら
ちなみに、ハイトーンを出すために極端に喉仏を上げるのは良くないです
中音が抜けたスカスカの声になって、ショボいハイトーンになります

で、その人の喉の太さや長さによって、どの周波数がよく響くかが変わってきます
太くて長い人は低域が響くし、細くて短い人は高域です
あとは、声帯の振動(声帯閉鎖)が地声寄りなら倍音が多くなり、裏声寄りなら倍音は少なくなる
ただし、必ずしも「倍音を多く出す=良い声」になる訳ではありませんし、「高域が強く出る喉=良い声」ではないので注意が必要です

さて、ここまでが整数次倍音の話で、次が非整数次倍音の話です
非整数次倍音とは、上記の写真のようにキレイに整数倍で山が出る事ではなく、細かいギザギザの山が出ることです
「倍音」よりも「ノイズ」と言ったほうが分かりやすいです
いわゆるハスキーボイスや、ガラガラ&ザラザラした声の人が、これに該当します

ノイズを最高に出す歌い方は仮声帯発声(デスボイス)です
(デスボイスの出し方は、こちらに詳しく書いてます)
普通の地声とデスボイスの波形の違いを見てみましょう

地声はちゃんと整数倍の山が200、400、600、800・・・とキレイに出てます
デスボイスの波形は、なんとなく山は分かりますが、整数の山の間に「ギザギザの山」が出てますよね
これが非整数次倍音と言われてるのですが、簡単に言えばノイズです
デスボイスは音程をつけるのが難しいです。なぜなら音の山が潰れて、何の音か判別しにくくなるからです

これだけノイズが出ると、普通の歌には使えない「悪い声」になるのですが、少量のノイズならカッコイイ声になるんです
私の好きなスティーブ・ペリーやワンオクのTakaなんかは、整数の倍音を出しつつ、ハスキーなノイズも少し混じっています
逆に、B’zの稲葉なんかは整数倍の倍音が強く、ノイズが無くパワフルな感じ
Takaはパワーはほどほどで、ノイズが少し混じった「味」がある感じ
歌手によって個性があるんですね

ちなみに私の声は、地声に近い声でハイトーンを出すので整数倍の倍音が強く、ハスキー要素も無いのでノイズが少ないです
なので、B’zの曲を歌うとハマるのですが、ワンオクをそのまま歌うとダメです
ワンオクは地声パワーを弱め、ノイズ混じりで歌う必要があるんですが・・・難しいのなんの(><)研究中です

話が長くなったので、次回に「非整数次倍音の歌手」や「ノイズを混ぜて歌う方法」について書きます

筋トレにどれぐらい金がかかるか?

今日は筋トレにどれぐらい金がかかるか計算してみます
まぁ人によって様々ですけど、私の場合で計算します

ジムの料金
市営体育館を使ってるので1回130円
月15回行くと約2000円
(24時間のジムに行ってた頃は月8千円だった)

サプリメント
プロテインは1回飲むのに70~80円を1日3~4回
すると月に約8000円です

ビタミン剤EPA・DHA月1000円くらい
1杯70円のBCAAをトレ前後に飲むので月2000円くらい
ビール酵母サプリ月1000円くらい

全部合計すると月1万4千円です
まぁサプリメントはプロテインとビタミンだけで十分です
その他のサプリはオマケです
ちゃんと効果が確認されている物だけ買って飲んでます
逆に、効果が怪しいものは飲んでません(HMBとか^^;)

私の場合は市営体育館だから安く済んでますが、普通のジムだと月会費8千円くらいなんで出費が増えます
ただ、最初の半年はお金をケチらないほうが良いと思います
前にも書きましたが、筋トレは最初の半年が一番伸びる時期だからです
一番伸びる時期に、自宅で中途半端な腕立てをやったり、プロテインをケチって栄養が不足すると、もったいないです(まぁ自重トレでムキムキの人もいますけど)
初心者はジムのトレーナーに器具の使い方をよく聞いて、正しいフォームを身につけましょう

ただし、「単にダイエットをしたいだけ」という人は、ここまでマジでやる必要はないと思います
食事のカロリー制限・ウォーキング・腕立て・スクワットでもダイエットは出来ますので
マッチョになるなら、ちゃんとしたジムでトレーニングするのが一番です

マイクロブタ・カフェ行ってきた

マイクロブタ・カフェに行ってきました(^^)
以前からマイクロブタが気になってたんですが、まさかカフェがオープンするとは思ってませんでした
日曜は予約で一杯だったので、平日の昼に行ってきました
ん~カワイイ(*^^*)

マイクロブタは品種改良で生まれた小さいブタです
ペットとして飼う人もいて、Youtubeに動画がいろいろUPされてます
けっこう賢くてキレイ好きらしいです

ただし、子供の頃は小さくても大人になると30kgくらいになるので、大型犬を飼うくらいの余裕が必要だそうです
大きさは、普通のブタ>ミニブタ>マイクロブタ です

ちなみにミニブタが大人になると80kgくらい
普通のブタだと250kgくらいになります
マイクロブタと思って飼ってたらミニブタだった。というトラブルもあるようで、ちゃんとした店から買わないと怖いですね
こうやってブタちゃんと遊べるのは楽しいのですが、変にブームになるのも心配なので、複雑・・・
飼うなら先々の事まで考えなきゃいけませんね

ちなみに普通のブタの体脂肪率は15%です。これは平均的な男性と同じです
今回ブタを触ってみて分かったんですが、たしかにスマートで良い肉体をしてらっしゃる・・・
北極に住んでる動物でさえ30~50%ですから、人間がいかに堕落してるか分かりますね(><)

【呼吸】鼻から吸うか口から吸うか?

歌ってて息を吸うとき、鼻から吸うか?口から吸うか?考えたことはありますか?
人によって様々なんですが、結論から言えば「どっちでもOK」です
ただし口呼吸には少しデメリットがあります

口呼吸のデメリット
口・喉・声帯が乾燥する
唾を吸い込んで、むせる事がある
呼吸の音をマイクが拾ってしまう場合がある

てな感じです

ブレスのヒマが無いときは、口で吸ったほうが速いです
ロングトーンの前に、一瞬しか吸うヒマが無い曲とかありますからね
普段は鼻呼吸、ヒマが無いなら口呼吸。みたいに使い分けるのが良いと思います

「口から吸うと胸式呼吸になりやすい」という人もいますが、そもそも歌の場合は吸気で大げさな腹式呼吸をやる必要はありません
吐く時はしっかり腹式を意識したほうが良いですが、吸うときはそんなに意識しなくても大丈夫だと思います
たまにボイトレで「息を吸うときに腹と背中を膨らませて、奥まで空気を入れろ」とか言いますが、息の吸いすぎは良くない場合があります

腹式呼吸の話」でも書きましたが、歌で大事な事はしっかり息を吐くことです
ちゃんと息を吐けば、肺の中が陰圧になるので、それなりに空気が入ってきます
肺の空気を全部交換する必要はありません。適量の空気が出入りすれば十分なんです
なので、「吸う」ことよりも「吐く」ことに意識を集中してください

ちなみに「腹式呼吸は必要ない」という意味ではないので注意してください
横隔膜を使う呼吸は全部腹式呼吸なので、腹式呼吸じゃないと人間はマトモに呼吸できません
ただ、吸うときに大げさに腹や背中を膨らませる必要はないという事です
歌の腹式呼吸と、ヨガや太極拳で使う腹式呼吸は違います
腹式呼吸の詳しいメカニズムは、腹式呼吸の話を読んでください